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「南シナ海で比を攻撃しない」 中国大使、平和と安定呼びかけ

2019/3/9 政治

中国の駐比大使は、南シナ海で中国が比を攻撃することはないと表明した

 中国の超鑑華(ジャオ・ジャンファ)駐フィリピン大使はこのほど、南シナ海での軍事衝突の可能性について、中国が比を武力攻撃することはないと表明、同海域における平和と安定を呼び掛けた。先に来比したポンペオ米国務長官が、南シナ海での有事の際に比を防衛すると明言したことを念頭に、米国をけん制するとともに、中国の軍事的脅威に対する東南アジア各国の懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがあるとみられる。

 趙大使は大統領府で記者団に「南シナ海での中国に対する他国の攻撃は懸念するが、中国が他国を攻撃することはないし、そのような政策は持っていない」と述べた。さらに南シナ海の平和と安定の維持は「中比両国だけでなく、米国や東南アジア諸国連合(ASEAN)を含めた各国の共通の利益だ」と強調。同海域は全ての国に開かれており、中国は航行の自由の原則を守ると表明した。またASEAN各国と紛争防止を目指す行動規範の策定に向けて作業を行っていると述べた。

 ポンペオ長官はベトナムで行われた米朝会談後、1日に来比、ドゥテルテ大統領やロクシン外務長官と会談した。ポンペオ氏は、南シナ海で軍事拠点化を進める中国に懸念を示し、同海域で比の航空機や船舶が武力攻撃を受けた場合、比米相互防衛条約に基づいて比を防衛すると初めて明言した。

 同海域では昨年10月、米軍の「航行の自由作戦」で、南沙(英語名スプラトリー)諸島を航行中のイージス艦と、中国の駆逐艦のニアミス事件が起きている。

 一方、米太平洋軍は5日、B52戦略爆撃機1機が南シナ海付近を飛行したと発表した。米軍は、B52、B2戦略爆撃機、B1爆撃機をグアムに配備、「自由で開かれたインド太平洋」を理由に、南シナ海や日本周辺で「継続的爆撃機プレゼンス」を実施している。(横山立)

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