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10月20日のまにら新聞から

【新聞論調】もはや修復不可能 サラ氏とマルコス氏

[ 666字|2024.10.20|社会 (society)|新聞論調 ]

 サラ副大統領は18日に開いた記者会見で、かつてのパートナーであるマルコス大統領に対し、抑制を完全に捨てて批判に転じた。大統領と副大統領の関係は崩壊点の向こう側に行ってしまい、もはや修復不可能だ。

 同盟関係の開始当初から抵抗はあった。ドゥテルテ前大統領はマルコス氏のことを「弱いリーダー」として積極的に支持はしなかった。前大統領の態度の説明は「娘のサラが副大統領で妥協しなければ、大統領選でも勝利できた」と考えているから、というものだ。

 だが今や後の祭りだ。サラは決断の時に優柔不断で、ドゥテルテは辛うじて憲法に違反しない手段で権力にとどまる方法を構想し続けていた。それには、右腕ボン・ゴー上院議員を大統領にし、自分は副大統領になるというシナリオも含まれていた。このシナリオも一つの「ダバオ・モデル」といえるだろう。これが全国的に受け入れられた可能性は低い。

 サラの説明によると、マルコス大統領との連帯に最も影響を与えたのは、アイミー・マルコス上院議員だ。アイミー、アロヨ大統領、サラの三人は、2018年のアルバレス下院議長解任の「クーデター」で力を合わせた後、政治の一つの極に浮上した。

 サラは独立した政治勢力としてマルコスの脅威となった。副大統領は現職大統領に何か起こった際に大統領に就任する。サラは副大統領の地位を現政権の政策を批判する場に利用する術を知っている。18日の会見はおそらく最後ではない。政権批判を継続する限り、彼女が不満を持つ人々の結集点になる可能性がある。(19日・スター、アレックス・マグノ)

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