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9月15日のまにら新聞から

「著名な犯罪者」の特権 グオ容疑者拘束

[ 637字|2024.9.15|社会 (society)|新聞論調 ]

 当局は、国家警察本部に拘留されている「著名な」犯罪者にVIP待遇はないと断言した。著名人とは、新興宗教団体「イエス・キリストの王国」教祖のアポロ・キボロイ師とメンバー4人、タルラック州バンバン町のアリス・グオ前町長だ。

 では、VIP待遇とは何を指すのか。グオの留置所での朝食メニューが在監者と同じだと警察がわざわざ公開し、話題になった。

 裁判所は市の刑務所に身柄を引き渡すよう命令を出しており、グオは命を狙われると主張。当局は通常の刑務所でも受刑者の安全は確保されると保証している。

 一般市民の犯罪者は地元の刑務所に収容される。房は世界的にも周知の通り過密状態、トイレがあることも稀で、換気も不十分。食事も限られる。

 今年、最新のケソン市刑務所がオープンした。この施設の設計は被拘禁者の人道的処遇に関する国際ガイドラインに準拠している。各監房に入るのは最大10人までで、扇風機による換気も施されているという。

 一方、キャンプ・クラメの受刑者は基本独房で、トイレ付きのこともある。プライバシー確保に関して、明らかな特権がある。キボロイは比国軍司令部のキャンプ・アギナルドでの収容を希望しているという。

 グオの腹違いの姉とされるシェイラリアル・グオは下院で、グオのビジネスパートナーでPOGO代表者のカサンドラ・オンは上院で拘束されている。部屋はもちろん、刑務所よりはるかに良い。当局は「ない」と断言したVIP待遇の定義を示すべきだ。(12日・スター)

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