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[ 323字|2001.8.21|社会 (society)|econoTREND ]
□国会、過去2年間の資本流出380億ドル分調査か
サルセド下院議員(アルバイ州選出)はこのほど、下院の金融関係特別委員会に対し、国際収支における過去2年間の巨額な資本流出について調査するよう求めた。同議員によると、中央銀行の国際収支関連資料から、1999年度と2000年度の2年間で総額380億ドルの資本が国外に流出したとみられる。同額は2000年度の国内総生産(GDP)の半分以上に当たる規模。同資料によると、フィリピン人による対外投資の総額は、99年度181億9,200万ドル、00年度149億6,500万ドルとなっており、98年以前の対外投資の年平均額12億5,000万ドルに比べ異常に増えている。同議員は有資産階級による資本逃避か、麻薬や誘拐事件にまつわる資金洗浄の疑いがあるとみている。