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[ 401字|2001.8.17|社会 (society)|econoTREND ]
□マレーシア政府と天然ガスパイプライン計画で合意
マレーシアに公式訪問したアロヨ大統領に随行したフィリピン政府閣僚とマレーシア閣僚がこのほどクアラルンプールで2国間閣僚会議を開き、マレーシア・サバ州から海底パイプラインを通して天然ガスをフィリピンに運ぶ計画の実施に向けた協議を続行することで合意した。ペレス・エネルギー長官によると、フィリピン側の窓口となるフィリピン国家石油公社(PNOC)とマレーシア側のペトロリアン・ナショナル・ベルハッド(ペトロナス)が、今後共同で同計画の本格調査に着手する。この計画はもともと、シェルが採掘主体としてパラワン島沖で開発中のマランパヤ天然ガス田を補完するもので、2006年までにサバ州の天然ガスをルソン島のバタンガス州かバタアン州に海底パイプラインで直接運ぶというもの。マレーシア政府は余剰天然ガスの市場拡大策として、また比政府も発電用燃料資源の多様化と天然ガス関連産業の育成を目指す立場から同計画を注目している。