相次ぐ邦人強盗被害 バイクタクシー装いバッグ奪う
パラニャーケ市で邦人男女がジョイライドを装った拳銃強盗にバッグ奪われる
在フィリピン日本国大使館は4日、首都圏パラニャーケ市マニラ湾近くの路上で先月31日に邦人2人が強盗被害に遭ったと発表した。国家警察パラニャーケ署によると、事件は31日午後7時20分ごろ、JWジョクノ通りの近くで発生。日本人男女が同市の海沿いにある大型総合リゾート施設から徒歩十数分の距離にある滞在先のホテルに帰る途中、2台のオートバイに乗った4人の男が行く手を遮り、銃を突きつけてバッグを強奪した。バッグにはパスポートと現金1200ペソなどが入っていた。
同署のメルビン・ガルシア警視によると、容疑者らはバイクタクシー「ジョイラド」のドライバーなどに変装していた。被害者2人は事件をホテルに報告したが、すぐに帰国。被害届が出されていないため、容疑者を発見しても検挙することができないという。
また、パラニャーケ署の別の警察職員によると、先週タギッグ市在住の日本人学生がノートパソコンを盗まれる事件が発生した。
10月19日にはマカティ市のグリーンベルト・モール付近、同月27日にはマカティシネマスクエア近くのカラオケ店付近でも強盗事件が発生している。
邦人を標的とした犯罪が多発していることを受け、大使館は「夜間・早朝は犯罪発生率が高くなるほか、クリスマスシーズンで犯罪発生率が増える傾向がある」と警告。在留邦人に対し、①夜間の徒歩移動を控える②強盗に会っても抵抗せず、ポケットに急いで手を入れるなど反撃と誤認される行動を取らない③かばんは車道と反対側に持ち、貴重品は分散して持つーーなどの対処を呼びかけた。(竹下友章、ジャスパール・タン)