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2月8日のまにら新聞から

大統領満足率71%に回復 サラ氏は75%で存在感誇示

[ 817字|2024.2.8|社会 (society) ]

OCTAリサーチの三権の長への評価に関する調査結果によると、大統領の満足率は前回の65%から71%に回復

 フィリピン大などの研究グループOCTAリサーチは6日、三権の長への評価に関する調査結果(23年第4四半期)を発表した。マルコス大統領の政治手腕に関する満足率は前回(昨年10月)の65%から71%に回復。信頼率は3ポイント上昇し76%となった。一方、大統領陣営との対立色を強めるサラ副大統領も、満足率を前回の70%から75%に、信頼率を75%から77%に回復させた。サラ氏が引き続き満足率・信頼率の両方で大統領を超え、サラ人気の根強さを示した。

 地域別にみると、首都圏での満足率は大統領が67%に対しサラ氏が61%、ルソン地方(首都圏除く)は大統領77%に対しサラ氏67%と、大統領に軍配が上がった。一方、ビサヤ地方では大統領74%に対しサラ氏が80%、ミンダナオ地方では大統領57%に対しサラ氏が97%。サラ氏がミンダナオで圧倒的な差を示した。

 また、社会階層でも両者の支持層の違いが明確に現れた。富裕層?中間層で82%の満足率を獲得した大統領に対し、サラ氏は57%にとどまった。大衆層(低所得層)では大統領71%、サラ氏76%とサラ氏が若干の優位。貧困層では67%の大統領に対し、サラ氏は81%と差をつけた。

 ▽ロムアルデス氏の猛追

 一方、次期大統領の座を巡るサラ氏と競争相手とされ、同氏との対立を深めるロムアルデス下院議長は、満足率で前回比4ポイント増の65%、信頼率は4ポイント増の64%だった。OCTAによる現政権発足後最初の調査(22年10月)で満足率44%、信頼率38%という水準だった同議長が、引き続き存在感を高めた。

 「ハネムーン期間」にあたる22年10月調査で、サラ氏は満足率80%、信頼率86%。マルコス大統領は満足率78%、信頼率86%だった。

 調査は昨年12月10日から14日の間、18歳以上の比人1200人を対象に対面形式で実施された。許容誤差はプラスマイナス3%。(竹下友章)

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