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1月2日のまにら新聞から

5万人が避難先で新年迎える 死者は49人、不明22人

[ 631字|2023.1.2|社会 (society) ]

クリスマス豪雨被災者5万人が避難先で新年を迎える。死者は49人、行方不明者が22人に増加

被災地での炊き出しの模様=1日、東ミサミス州ギゴオグ町(バルヤックさん提供)

 クリスマスイブの24日から年末にかけ比を襲った、風速・風向が急激に変化する大気の前線「シアーライン」による豪雨・洪水被害について、災害対策本部は1日、死者が49人、行方不明者が22人、負傷者が16人に増加したことを発表した。家屋被害は全国で830戸が全壊、3681戸が半壊・一部損壊。被害額は5489万ペソに上る。5万1456人が避難所や親戚宅など避難先で新年を迎えた。

 元フォトジャーナリスト、アレックス・バルヤックさん(66)が運営するボランティア団体「アートライフ・モバイルキッチン」(ARMK)は、深刻な洪水被害を受けた東ミサミス州ギゴオグ町で、年末年始に炊き出しを行い、200世帯1200人にティノーラン・マノック(鶏のスープ)などの料理をふるまった。避難民らは自前のタッパーやクラッカーの容器などを手に持ち、料理を受け取った。

 ▽中国は支援を発表

 1日時点で約5500万ペソの家屋被害のほか、11億3760万ペソのインフラ被害、2億4507万ペソの農業被害が報告されるなど、台風並みの災害規模となっている。

 黄渓連駐比中国大使は、12月30日、他国に先駆け、東ミサミス州の洪水被災地に対する100万ペソの寄付を発表。「中国は被災者救援のためのあらゆる努力を24時間惜しまない」とし、民間団体との共同で被災地救援を支援するとした。

 日本大使館や米国大使館からは1日時点で、豪雨被害に対する支援声明などは出ていない。(竹下友章)

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