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10月30日のまにら新聞から

橋の徹底的な点検を 相次ぐ崩壊と責任

[ 699字|2022.10.30|社会 (society)|新聞論調 ]

 1週間以上前にパンガシナン州とタルラック州を結ぶカルロス・ロムロ橋が2台の過積載トラックの重みで崩壊し、4人が負傷した。相次ぐ橋の崩落事故にピメンテル上院野党院内総務は、「構造的安全性に疑問」を呈し、全国すべての橋の緊急かつ徹底した安全点検を呼び掛けた。

 今年1月にはラグナ州マハイハイ町の鉄橋が大型トレーラーの重さで川に落下し、4人が負傷。4月にもボホール州ロアイ町にあり有名なロボック川に架かっていた老朽化したクラリン橋が崩落し、4人が死亡、31人が負傷した。その2カ月後には同州カティグビアン町で、ボルハ鉄橋も崩落した。

 同議員は以前、2023年予算委員会で、最大の予算割り当てがある省庁の一つ、公共事業道路省に対し、頻発する橋の事故について質問。同省のボノアン大臣は、いずれの橋も地元の地方自治体の管轄下にあるとして、事故をよそ事とする姿勢を見せた。

 同議員は「自治体管理であれ公共事業道路省が管理する橋であれ、国道、橋、洪水制御事業の計画や設計、建設、これらインフラ資産の保守と保全」が主な任務の同省には「文字通り人命がかかっている」との認識を示していた。

 同省のデータでは、全国4361の橋のうち、51%を「良好」、44%を「相応」と分類、つまり大きな欠陥はないと評価している。ある技術コンサルティング会社は「人間と同じように、橋も時間の経過と共に強度が低下する。この国の橋の疲労寿命は通常50~60年」と話す。クラリン橋は築50年で、ボホール島の大地震(2013年)でも被害を受けていた。橋を渡ることが死を覚悟した行為であってはならない。(27日・インクワイアラー)

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