「最も人気のある大統領」 ドゥテルテ氏がエドサ後歴代で
ドゥテルテ大統領は、「エドサ革命」後、最も人気の高い大統領として任期終了を迎える
世論調査のパブリクスアジアは27日、ドゥテルテ大統領が、フェルディナンド・マルコス元大統領が失脚した1986年「エドサ革命」後、最も人気の高い大統領として任期終了を迎えるとの世論調査結果を発表した。
「パハヤグ第2四半期調査」と題した6月の同調査では、回答者の75%がドゥテルテ大統領の6年間の職務遂行を「支持する」または「強く支持する」と答えた。反対に「不支持」または「強い不支持」を表明した回答者は10%に留まったという。
さらに回答者の69%が大統領への信頼を「高い」または「非常に高い」とし、信頼が「ほとんどない」あるいは「全くない」との回答者は、やはり11%と低かった。
同社のアウレリオ・シンスアット業務執行取締役は「われわれの数字はドゥテルテ大統領がエドサ後最も人気の高い大統領であったことを示している。1987年憲法の下で他の歴代大統領には、過半数の支持と信頼、ましてや国民の大多数からの支持を受けながらその任期を終えた者はいなかった」と述べた。
▽絶大な影響力
パブリクスによると、回答者に、エドサ後の各政権がフィリピンの発展に及ぼした影響力についても評価を求めたところ、ドゥテルテ政権においては75%が「ややポジティブ」または「非常にポジティブ」と答えており、次点のノイノイ・アキノ前政権の27%を大差で引き離した。ラモス、アロヨ、コラソン・アキノ、エストラダ各政権に対するポジティブ評価はそれぞれ24%、22%、20%、14%だった。
シンスアット業務執行取締役は「ドゥテルテ政権の政策成果への国民感情が他に秀でてポジティブであることを示唆するもの」であり、「この数字から6月30日に大統領府を去るドゥテルテ氏が、政界への桁外れの影響力を維持するだろうことが読める。今後は私人となっても、彼の問題提起や推薦には多くの者が従うだろう」とも付け加えた。
今回の調査は米国を拠点に多国籍企業と取引するピュアスペクトラム社が、20万人以上の同社が保有する比人サンプルから、無作為抽出した有権者1500人を対象に、6月16~22日にかけて行われた。(岡田薫)