対面式授業を試験的実施 ドゥテルテ大統領が承認
大統領が特定の地域で、2カ月間の対面式授業の試験的な実施を承認
ロケ大統領報道官は20日、ドゥテルテ大統領が新型コロナ感染者の少ない特定の地域で、2カ月間の対面式授業の試験的な実施を承認したことを明らかにした。実施地域は保健省が決定する。
20日付のCNNフィリピン電子版などによると、ブリオネス教育相は同省と保健省による予備審査に合格した、100の公立学校と20の私立学校の幼稚園、小学1〜3年、高校(日本の2・3年)を対象としている。1クラス当たりの人数は、幼稚園が12人、1〜3年生までが16人、高等学校レベルでは20人まで。隔週で開校され、最大授業時間は幼稚園から3年生までは3時間、高等学校では4時間までとしている。また、対面授業への参加は強制ではなく、生徒と親の同意を得た上で実施される。教師や事務員については、比国内で65歳以下で基礎疾患のない場合は接種の有無に関わらず勤務できるとしている。
同教育相はさらに、対面授業の試験的な再開が「安全だと分かれば徐々に増やしていくが、リスクが高まった場合はすぐに中止しなければならない」と述べた。開始時期は未定だが「できるだけ早く」と語った。
ドゥテルテ大統領は昨年12月にも対面授業の試験的な実施を承認していた。しかし変異株の脅威の高まりと、新型コロナワクチン接種が開始に至っていなかったことから、2月に承認を撤回していた。(深田莉映)