コロナで選挙戦、様変わりへ 握手は禁止、抗原検査義務化 次期大統領選
立候補者に抗原検査結果の提出を義務付け、選挙活動中の握手やキス、食料配布も禁止する予定
中央選挙管理委員会はオンラインフォーラムを公開で実施し、来年5月の正副大統領選の選挙活動や投票について、新型コロナの感染対策を考慮した規則を設けることを明らかにした。
立候補者には新型コロナの抗原検査結果の提出を義務付ける見通しだ。選挙活動中の握手や食料配布も禁止し、投票会場の入場者数も厳しく制限する予定で、従来の選挙戦とは雰囲気も大きく変わりそうだ。
比英字各紙によると、中央選管のヒメネス報道官は13日の公開フォーラムで、コロナ対策を考慮した選挙の規則細目を「できれば10月1日までに公表できるように努める」と述べた。候補者による選挙活動中の握手やハグ、キスなど「公共の場での愛情表現」とされる行為を禁止する旨を説明し、「食料配布なども禁止されるだろう」との見通しも明かした。
投票は1人ずつ行い、会場の入場者数は職員を含め5人までとするなど、会場の規模や許可証の発行も制限される予定だ。また「大勢が集まることは完全に禁止できないが規制はする。バランガイ(最小行政区)の保健規制との調整が必要だ」としている。
立候補者の抗原検査について、費用を委員会が肩代わりするのかには言及していないが、ヒメネス氏は14日、ツイッターで「検査費は心配しなくてよい」と表明した。10月1〜8日の立候補証明書提出の際や他の選挙関連活動で検査結果が必要かどうかなど詳細は発表されていない。(深田莉映)