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4月29日のまにら新聞から

5月14日までMECQ延長 感染防止対策を継続

[ 1099字|2021.4.29|社会 (society) ]

5月14日まで首都圏と近隣4州に対する修正防疫強化地域指定を延長

 ドゥテルテ大統領は28日夜、国営PTV4テレビの国民向け演説で、5月1日から14日まで首都圏とブラカン、カビテ、ラグナ、リサールの近隣4州を引き続き修正防疫強化地域(MECQ)とすることを明らかにした。感染者の増加ペースは減少し始めてはいるが、病院の受け入れが限界に近い状態が続いているため、感染防止対策強化を継続する。

 ロケ大統領報道官によると、新型感染症省庁間タスクフォース(IATF)の勧告をドゥテルテ大統領が承認した。大統領は「より多くの企業が再開できる」とも述べており、首都圏評議会が提案した「柔軟なMECQ案」にも配慮したとみられる。

 同様にMECQに指定されてきたカガヤンバレー地域のイサベラ州サンチャゴ市、キリノ州、アブラ州については5月1日から31日まで、MECQが1カ月間延長される。

 ▽夜間外出禁止は短縮

 一方、16市1町からなる首都圏評議会は、5月1日からの夜間外出禁止時間を午後10時〜午前4時に変更、現行より3時間短縮することを決めた。同評議会はまた、新区分について「MECQ案」をIATFに提案した。首都圏開発庁(MMDA)のアバロス長官が28日、テレビのインタビューで明らかにした。

 アバロス長官によると、夜間外出禁止時間の午後10時〜午前4時への緩和については、27日の会議で17首長全員一致で合意し、署名した。各市町が行政命令ないし条例で実施する予定。

 首都圏の夜間外出禁止時間は市町ごとにバラバラだったが、3月15日から午後10時〜午前5時に統一された。その後、3月29日からのコロナ防疫のECQに伴って午後6時〜午前5時と4時間長くなり、4月12日からのMECQで午後8時〜午前5時に短縮されていた。

 「柔軟なMECQ案」は、ベルへイレ保健次官やチュア国家経済開発庁長官らの発案。「境界管理は厳しく行う一方で、より多くの企業が操業できるようにする」のが狙いで、貿易産業省に承認された追加の経済活動が可能になるという。

 5月1日から31日まで一般防疫地域(GCQ)に指定されるのは以下の通り。

 【コルディリエラ行政区】バギオ市とアパヤオ、ベンゲット、イフガオ、カリンガ、マウンテンプロビンス各州【カガヤンバレー地域】カガヤン、イサベラ、ヌエバビスカヤ各州【カラバルソン地域】バタンガス、ケソン各州【東部ビサヤ地域】タクロバン市【北部ミンダナオ地域】イリガン市【ダバオ地域】ダバオ市【バンサモロ・イスラム教徒自治区】南ラナオ州

 その他の地域は、4段階の防疫区分で一番緩い修正一般防疫地域(MGCQ)になる。(谷啓之)

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