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2月3日のまにら新聞から

ワクチン接種プログラム始動 医療従事者に月内接種目指す

[ 796字|2021.2.3|社会 (society) ]

ワクチン接種プログラムをNTFが承認、医療従事者対象に接種開始へ

 新型感染症対策国家タスクフォース(NTF)はこのほど、早ければ今月中に実施する政府のワクチン接種プログラムを定めた通達を正式承認した。全国の地方自治体に対しワクチン接種センター(VOC)を確保することに加え、政府系病院や保健所など接種実施機関から自治体への報告体制の確立、ワクチン調達や輸送・保管体制、接種の実施やその後の評価の手順、および優先接種対象者リストの作成などを地方自治体に命じた。1日付英字紙スターが報じた。

 同プログラムによれば、ワクチンの接種は新規感染者が拡大したり、発症率が高い地域をまず優先する。その上で、接種を優先する対象者をグループAとし、中でも医療従事者を最優先の接種対象(フェーズ1)とする。その後、高齢者(フェーズ2)、貧困層(フェーズ3)、警官や国軍兵士ら(フェーズ4)の優先順位を定めた。また、グループAの次の優先対象としてグループBが設定され、その中には「その他のフロントライナーたちや特殊な事情を抱える人々」(フェーズ5)を含むこととし、最後にグループCとして、残りの人々を対象とする(フェーズ6)。登録を含めフェーズ1から5までの接種対象者リストを3月31日まで、フェーズ6の対象者リストを6月30日までにそれぞれ作成するよう求めている。

 一方、政府のワクチン政策責任者のガルベス大統領補佐官は30日、世界保健機関(WHO)が主導するワクチンの公平供給に向けた国際枠組み「コバックス」を通じたファイザー製およびアストラゼネカ製のワクチン少なくとも560万回分が3月末までに比に到着する見通しだと明らかにした。6月末までには両社からのワクチン約940万回分が届けられる見通しとの通知がコバックスの責任者からあったという。

 これらWHO主導ワクチンのうち2月中旬にファイザー製11万7千回分が第1陣として受け取り予定になっている。(澤田公伸)

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