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4月26日のまにら新聞から

何も知らないに等しい 新型コロナウイルス

[ 643字|2020.4.26|社会 (society)|新聞論調 ]

 新型コロナウイルスについて、われわれはまだほとんど知らないに等しい。一部の人々は、新型コロナウイルスをインフルエンザよりも少し深刻な程度と考え、ある時点で「集団免疫」が形成され、ウイルスは消えると考えている。

 ジョンソン英首相はその考えに同調する傾向があった。流行が始まっても当初は何もせず、最終的には自分自身が入院するに至った。

 「集団免疫」についての理論が当てはまるかどうか。このウイルスの場合は微妙だ。ウイルスはまだ変異を続けている可能性もあり、感染がいったん収まっても、それはウイルスがより強じんとなって復活するため一時的な休息かもしれない。

 2カ月前、トランプ米大統領は、流行を「デマ」だとさえ言っていた。しかし、今やこのウイルスは4万人以上の米国人を殺している。幸いなことに、フィリピンでは、このウイルスの危険性と厳格な隔離政策を課す必要性について、非常に高度なコンセンサスが得られている。

 しかし、このウイルスによって、20年以上にわたって国内総生産に対する債務を低下させた努力はすべて失われるだろう。苦労して貧困率を下げた成果もおそらくすべて失われ、貧困率は今年後半に急上昇するはずだ。ロックダウンが解除されても、投資が歓迎の洪水のように流れ込むとは思えない。全世界が不況に陥っているからだ。

 それでも経済活動の再開は、感染者数を見ながら、非常にゆっくりと、かつ慎重に行われていくはずだ。それしか術はないからだ。(21日スター、アレックス・マグノ)

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