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公職者2843人を集中捜査 違法薬物根絶へ手緩めず

[ 504字|2019.1.8|社会 (society) ]

国家警察、麻薬密売に関与している警官などの容疑者2843人の捜査を集中して行うと表明

 国家警察のドゥラナ報道官は6日、違法薬物密売に深く関与している警察官や国軍兵士、政治家など「麻薬リスト」に挙げられている公職者ら2843人の捜査を集中して行うことを表明した。

 ドゥラナ報道官によるとこれまで「ハイ・バリュー・ターゲット」と呼ばれる公職者を中心とした違法薬物容疑者260人を殺害、1300人を全国で逮捕してきたという。

 報道官は、情報の精度を高めた上で今後行う捜査が容疑者たちにとって「恐ろしいメッセージになる」と強調した。

 7日付英字紙インクワイアラーによると、大統領府のパネロ報道官も6日、違法薬物に関与する公職者に対し「どのような立場にいる者でも容赦はしない」と明言した。そのうえで「捜査に抵抗した者はマギンダナオ州の町長のような運命をたどることになる」と警告した。

 同州では4日、麻薬捜査に抵抗したパラン町のタリブ・アボ元町長が弟の町議とともに大統領府麻薬捜査局(PDEA)の捜査員に射殺されている。パネロ報道官はさらに「大統領は憲法が許す限り、あらゆる手段を使い、任期を終えるまで法を執行する」と述べ、違法薬物捜査の手を緩めないことを強調した。(石山永一郎、森永亨)

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