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9月14日のまにら新聞から

政府は総合的プランの策定を 比のスポーツ振興への道筋

[ 774字|2018.9.14|社会 (society)|新聞論調 ]

 比のアスリートたちは現代の英雄だ。先のインドネシアでのアジア大会で、我が国代表チームは、四つの金メダル、二つの銀メダル、15の銅メダルを持ち帰った。彼ら彼女らは、政府の支援不足、管理と計画の不足、組織の内紛、不十分な練習施設、少ない手当といった数々のハードルを乗り越えて、比国民に誇りをもたらした。

 しかし、こうしたスポーツ大会の後には、非難合戦が起きるのが常だ。早速、勝利を自分の手柄にしたい政治家などが、比市民のバスケットボールへの過剰な執着により、他のスポーツの発展を妨げていると非難した。確かに我々はバスケットボールが大好きだが、それは根源的な理由ではない。

 問題なのは、他のスポーツを発展させるための一体的かつ草の根レベルからのスポーツ振興計画がないことだ。若者が他のスポーツに関心を持てるよう公立学校でも改善が必要だ。そのためには、教育省や比スポーツ委員会、国家スポーツ協会や民間組織などが、学校に施設や技術のサポートを行うよう協力しなければならない。バスケットボールが人気を保ち続けているには理由がある。比市民は近所でも学校でもバスケットボールができ、テレビ観戦しながら育つ。この戦略を他のスポーツにも適用すべきだ。

 政府は、スポーツ振興に優先的に取り組む必要があろう。スポーツは国家の誇りと名誉にかかわるものだ。パッキャオやリディア・デベガ選手らのおかげで、どれほど我が国がひとつになれただろう。

 スポーツは健康的な生活と規律をもたらすものでもある。バランガイレベルでのスポーツプログラムは、肥満解消や若者のリーダーシップの育成、違法薬物の拡散防止などに驚くほどの効果を発揮できるだろう。

 我が国には愛国心のある素晴らしいアスリートたちがいる。必要なのは計画の立案だ。(12日・ブレティン、マニー・ビリヤール)

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