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6月24日のまにら新聞から

なぜ衝突は起きたか ENDO問題

[ 638字|2018.6.24|社会 (society)|新聞論調 ]

 ルソン地方ブラカン州マリラオ町にある調味料メーカー「ニュートリアジア」の工場前でこのほど、ピケを張っていた同社の労働者と警官隊が衝突し、少なくとも労働者10人が負傷、4人が逮捕された。ピケの理由は、劣悪な労働環境とENDOと呼ばれる6カ月未満の解雇を繰り返す雇用形態だ。ENDO問題でこれほどの衝突に発展したのは今回が初めてとみられる。

 ニュートリアジアは、バナナケチャップのUFC、しょうゆのシルバースワン、酢のダトゥプティなど、商品名を聞けば誰でも分かるような比の食卓に並ぶ人気調味料の多くを製造する大手メーカーだ。今回の衝突で、私たちが普段口にしている調味料がどのような労働環境で製造されているかが明らかになった。

 労組側の誰もが「中身のない形だけの大統領令」と批判した、ENDO規制の大統領令に大統領が署名したメーデーから約1カ月後の6月2日、工場前にピケが張られた。労働者の要求はENDO雇用をやめること、そして40度以上の高温にもなったという工場内の室温や労働環境を改善することだ。ニュートリアジア側は騒動後に発表した声明でENDOの存在を否定。負傷、逮捕された労働者は即座に解雇された。

 失業率が高い比では、労働者はよほどのことがない限り、職を失うリスクがあるピケや抗議活動などは行わない。今回の労働者らも、我慢に我慢を重ね、限界を迎えて抗議を決行したはずだ。私たちは労働者らの思いをしっかりと受け止めなければならない。(19日・インクワイアラー)

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