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3月11日のまにら新聞から

抑圧に立ち向かう 世界女性の日

[ 635字|2018.3.11|社会 (society)|新聞論調 ]

 かつてアジアで最も高い教養と発信力をもち、経済的にも自立していたフィリピン人女性はいま、不当な力に抑圧され、ショックと怒りの中で3月8日の「女性の日」を迎えた。

 比では女性政治家らも困難に直面している。ロブレド副大統領はある日、今後閣僚会議に出席しないよう告げられ、大統領府の輪から締め出された。デリマ上院議員については、アギレ司法長官が違法薬物容疑者に証言させた上、当時下院議員だったロケ大統領報道官はデリマ議員の元恋人について不適切な質問をした。

 また、セレノ最高裁長官とモラレス行政監察院長については弾劾の危機が迫っている。さらに国連のカラマード特別報告者まで心ない発言の対象となっている。

 一方で、世界では女性の力が強まっている。米国ではトランプ大統領の男性中心主義に反発してデモが繰り広げられているし、ハリウッドでは華やかさの背後に潜む闇を暴くため、女性たちは「♯ミートゥー」運動で常習化した性的いやがらせを告発している。

 比でも、過激な衣装でタレントコンテストに出場する少女に向け「体を露出するのではなく、才能を発揮しなさい」と苦言を呈した女優、エンジェル・ロクシンさんが名言を残した。「風俗産業の女性とそうでない女性という区別はない。女性は女性なの」

 「女性の日」に希望を持つのは、政治家であれ一般人であれ、比人女性の誰もがより良い未来を望み、うその情報や脅威にくじけず立ち向かっていく強さがあるからなのだ。(8日・インクワイアラー)

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