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2月25日のまにら新聞から

規制進まず、再発を懸念 米乱射事件

[ 614字|2018.2.25|社会 (society)|新聞論調 ]

 米フロリダ州の高校で精神に異常のある元生徒が銃を乱射し17人が死亡した事件の推移を、私たちは注意深く見守っている。全米で高校生らが集会を開き、銃規制の強化を訴えたが、トランプ大統領は、銃ではなく精神衛生の問題だと述べた。

 米国での銃入手の容易さは、世界のどの国とも異なる。フィリピンでは申請者が厳しい要件を満たした場合にだけ、国家警察が免許を発給する。要件には心理面や薬物の検査も含まれる。免許が与えられるのは拳銃1丁だけで、小銃や半自動や自動式の銃器は対象外だ。銃は自宅に保管、携行して外出するには許可が必用だ。

 このような規定があっても、精神的な問題がある者が群衆に発砲するのを阻むことは、おそらくできない。しかし犯人が射殺される前に1丁の拳銃で殺せるのは1〜2人だろう。

 今回、10代の男はAR15半自動小銃と複数の弾倉を携行。校舎外で生徒たちに発砲した後、校内を銃撃、取り押さえられるまでの1時間以上にわたる犯行で生徒14人と教師3人を殺害した。

 昨年10月にはラスベガスの事件で最多の58人が殺害されたばかりだ。

 トランプ氏は、高火力の武器の取得を規制する法律の制定を求める高校生らと面会し、銃を半自動式から自動式に変換する部品の禁止を示唆する一方で、教師を武装させることを提案した。

 米議会が法を改正するとは思えず、今回のような乱射事件がまた再発するのではと懸念する。(23日・ブレティン)

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