りそな、シンガポールの金融機関を買収
[ 357字|2017.2.2|社会 (society)|ASIA WATCH ]
りそなホールディングスは1月30日、シンガポールの金融機関「AFCマーチャントバンク」を買収すると発表した。りそなとしての企業買収は国内を含め初めて。
国から受けた公的資金完済から約1年半が過ぎ、中小企業のアジア進出拡大を背景に海外事業の強化を図る。
AFCの総資産は約9100万シンガポールドル(約73億円)で、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域のインフラ開発を目的に1981年に設立された。りそな銀行が2017年度上期に全株式を取得して子会社化する。買収額は非公表としている。
りそなは今後、ASEANとインドに進出した日系企業にAFCを通じ直接融資が可能になる。これまでは直接融資はできず、現地の金融機関の紹介にとどまっていた。日系企業の合併・買収(M&A)支援などの業務も強化する。(共同)