インド中銀、利下げ見送り
[ 358字|2016.12.10|社会 (society)|ASIA WATCH ]
インド準備銀行(中央銀行)は7日、金融政策決定会合を開き、主要政策金利の据え置きを決定し、利下げを見送った。高額紙幣の廃止が景気減速につながるとの懸念から一段の金融緩和に踏み切るとの観測が広がっていたが、金利を据え置くことでドル高を背景にした資金流出の防止を優先した可能性がある。
インド準備銀は10月の政策決定会合で、金融緩和で国内消費や投資を促そうと金利を0.25%下げて年6.25%に設定した。2010年11月以来の低水準となっている。
インドは今年7〜9月期の実質国内総生産(GDP)が前年同期比7.3%増と高成長を維持。4〜6月期の7.1%から0.2ポイント上昇した。
インド政府は11月9日に千ルピー(約1680円)と五百ルピー紙幣を廃止、新紙幣の供給不足などから混乱が続いている。(共同)