英小売大手が中国全店閉鎖
[ 350字|2016.11.15|社会 (society)|ASIA WATCH ]
英小売り大手マークス・アンド・スペンサー(M&S)はこのほど、上海などで展開する中国の10店舗全てを近く閉鎖すると発表した。中国メディアによると、インターネット販売を除き中国市場から撤退する。中国ではショッピングセンターなどの数が多く、業績の悪化から外資系小売業の店舗閉鎖や撤退が後を絶たない。
2008年に中国に進出したM&S、充実したプライベートブランドの販売で知られるが、中国人の好みに合う衣服が少ないなどとの指摘があり、客足が伸びなかった。通販サイト「天猫」などでの販売は継続し、香港では店舗営業を続ける。
中国ではイトーヨーカ堂が北京の店舗を相次いで閉鎖したほか、タイのデパートが昨年撤退した。消費者の購買形態がネット通販に急速に移りつつある現状が、背景にあるとみられる。(共同)