日中韓が高速鉄道アピール
マレーシア政府主催の公共交通展示会が17日、クアラルンプールで開かれ、同国とシンガポールを結ぶ高速鉄道計画の受注を目指す日本、中国、韓国が、それぞれの技術をアピールした。
3カ国の高速鉄道の運転を模擬体験できるシミュレーターが並び、視察に訪れたマレーシアのナジブ首相がそれぞれを操作した。新幹線方式の導入を目指す日本側は、東北新幹線のシミュレーターを設置した。
昨年、東京〜仙台間を実際に試乗したというナジブ氏は、時速約320キロの走行を模擬体験すると「去年も乗ったね」と笑顔を見せた。中国側も大型スクリーンで技術を紹介した。
同日開かれたシンポジウムでJR東日本の小県方樹副会長は「安全性に優れ、時間通りの運行を誇り、メンテナンスを含めた全体のコストが抑えられる」と新幹線方式を売り込んだ。
クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画は来年にも入札が行われる予定で、フランスやドイツなども受注に関心を示している。(共同)