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10月9日のまにら新聞から

実績多く合格点 新政権100日目

[ 732字|2016.10.9|社会 (society)|新聞論調 ]

 明日、ドゥテルテ政権は発足後100日目を迎える。総括すると、ドゥテルテ政権最初の100日間は前の政権の6年間より多くのことを成し遂げたと言える。

 われわれが今目撃しているこの変革の焦点になるのは、恐らく、ルイシタ農園の土地を正式な受益者である農民に分配できるか否かであろう。ルイシタ農園は比の農地改革の要であり、コロナ前最高裁長官が弾劾された原因も彼が農地改革を進めようとしたからだ。

 まず、イスラム武装勢力や比共産党およびその軍事部門、新人民軍との無期限停戦を成立させたことが挙げられる。これをたった100日で成し遂げたことは誇っていい。もちろん和平交渉はまだ継続中だが、真の和平が達成されるようわれわれも祈るばかりだ。

 ドゥテルテ大統領はフィリピン航空の国内線を使ってマニラとダバオを往復しているが、一般乗客と同様にセキュリティーチェックを受けて搭乗している。こんな態度はこれまでの大統領にはなかった。彼の前任の大統領がマニラ空港を発着する際は、空港の滑走路周辺や上空に他の航空機を1〜2時間、進入させないなど特別対応を求めていた。これがマニラ空港の混雑をさらに深刻にした。

 麻薬撲滅戦争については、まず犯罪を激減させたことが特筆に値する。数万人もの麻薬使用者が自身の更生のため出頭したことも予期しなかった成果だ。大統領は麻薬撲滅戦争がまだ道半ばだとして6カ月延長すると発表したが、この戦争には期限を設けない方が良い。すぐにまた別の麻薬組織が勢力を広げるだけだからだ。

 連邦制の導入や軍事教練の復活など実現していない公約もある。非正規雇用の問題も根深いが、これまでのところ彼の政権は合格点がつけられる。(6日・スター、ボビット・アビラ氏)

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