EU外交官が大挙訪問
[ 301字|2016.3.21|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
欧州連合(EU)翼下の3人の大使と7人の高官が、モロ・イスラム解放戦線(MILF)の「領地」を訪ね、現地を視察するとともにMILF幹部らに対し、和平実現への支援を約束した。EU加盟国の3分の1を上回る規模の使節団の訪問は、最近ではめずらしい。
ミンダナオ地方を訪ねたのは、フランツ・ジェッセン欧州共同体(EC)駐比大使を団長に、ドイツ、オランダ、英国、ベルギーなどの駐比外交官。MILF幹部らとの会談では、口々に和平交渉実現への期待を表明するとともに、戦闘停止を要請した。
これに対しMILF側は、「次期比政権の政策が不透明」など5項目を挙げ、和平実現の困難さを訴えた。(18日・ブレティン)