銃弾所持
マニラ空港の元荷物検査係、「韓国人より日本人が脅しやすい」などと証言
テレビ局ABS-CBNの報道によると、マニラ空港の荷物検査を担当した男性が同局の取材に応じ、銃弾を使った恐喝行為について「韓国人より日本人の方が脅しやすい」などと語った。また、乗客から脅し取る額は「1人当たり1千ペソから最高5万ペソ」と証言した。
この男性は荷物検査担当だった際、複数の同僚が銃弾を乗客のかばんに仕込み、現金を脅し取る様子を目撃したという。検査員らを恐喝行為に走らせる最大の要因は「安月給」で、同局の取材に応じた動機は「恐喝の犠牲になるフィリピン人に同情したため」と説明した。
男性によると、狙われやすいのは「金持ちに見える乗客」。特に「脅されるとひるみやすい日本人」が標的になりやすい一方で、韓国人は「脅されると反抗する」ため、狙われにくかったという。日本人と並んで、高齢者の比人も「面倒を嫌がるので、すぐに金を出す」と狙われることが多かったという。
脅し取った現金の1割程度は、上司に当たる荷物検査の責任者に渡り、残りは恐喝した本人のものになるという。組織ぐるみで恐喝行為が行われた可能性が指摘されるが、男性は「組織されたシンジケートはない。(処罰を恐れない)大胆な職員が個人的にやっていた」と語った。