「海の救急車」を寄贈
[ 327字|2015.6.29|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
西部ビサヤ地域のイロイロ州内にある多くの小島で暮らす住民たちに救急医療態勢がととのっていないため、イタリアの船舶運航企業が10万ドルを寄贈して「海の救急車」を配備することにした。
この船舶運航企業にはフィリピン人の船員が以前から多数乗務しており、彼らの数十年にわたる真面目な勤務によって同社は多くの利益を上げてきたという。イタリア人のサルバトール・ダミコ社長は台風ヨランダで負傷した住民たちが医療機関のサービスをなかなか受けられなかったことを知り、俊足のパトロール用小型船数隻を「海の救急車」として配備することを発案。ダミコ社長はイロイロ州の専門医とも相談、受け入れ態勢などを整備しながら救急医療を実現することになったという。(23日・ブレティン)