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11月24日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 593字|2014.11.24|社会 (society)|ハロハロ ]

 ピースボートによる世界一周の船旅を楽しんだラジオ体操仲間が105日間の航海を終えて帰国した。7月に横浜を出港して、ハワイ〜中南米〜欧州〜中東〜アジアを周航。寄港地は22カ国に上る。乗船客は820人。早朝に入港して観光地めぐりをした後、一部を除いてほとんど同日夜に出港するというスケジュールを繰り返した。2段ベットの4人相部屋で一人旅だったというが、今回の船旅が81歳にして6回目と聞いて驚いた。

 3カ月半の航海中、毎日どんな生活をしていたのか。興味津々の仲間たちが集まって「体験報告」を聞いた。船内では日刊新聞が発行され、太極拳や大道芸、ウクレレ、ダンス、映画祭などさまざまな催事予定が分刻みで告知された。航海中は新聞を見て、その日の行動を決めるのが日課だった。ご当人は鴨長明の「方丈記」を持ち込み、催事の合間に読書会を開き、日本文学の古典談議に花を咲かせたという。

 気になる旅行代金を聞くと、最高クラスの個室だと300万円もするが、4人の相部屋では129万円だったとか。乗船客の部屋割りでは、主催者側も一番気を遣うらしく、いろいろ配慮しながら決められていたようだという。食事は朝夕ともバイキング形式。野菜料理が多く、全く不自由しなかったという。2年後には早くも北欧周遊の船旅を計画しているというから、体操仲間がうらやむ「船旅依存症」は今後も治りそうもない。(富)

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