ハロハロ
ラジオ体操仲間の「人気もの」だった大型犬のヘンリーが急死した。年齢は10歳2カ月。異変に気付いて病院に搬送し、胃捻転と分かって手術を受けたが、あっけなく亡くなったという。ヘンリーはスイス原産のバーニーズ・マウンテン・ドッグ。体長170センチ近く、体重60キロを超える堂々たる体型。温和な性格から体操会場に集まる飼い犬の中でも、存在感は抜群。子犬と戯れる親分肌の光景に毎朝、いやされた。
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ヘンリーの名前は購入店で飼い主の奥方が即断して命名したと聞いた。毛足が長く暑がりで、涼しい木陰を好んだ。大型犬の平均寿命は10歳(人間で54歳)ぐらいといわれているから、早すぎたヘンリーも惜しまれながら天寿を全うしたことになる。数年前に飼い犬をなくした女性が体操会場でヘンリー宛ての感謝状を読み上げた。犬や猫を飼ったことのない未経験者にはわからないが、飼い主同士の強い絆を垣間見た。
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近隣住民によるラジオ体操が始まって今年で約10年になる。毎朝、大きなラジカセを担いでNHKの放送時間に合わせて駆け付ける創始者の尽力で継続されてきた。町内会の一催事としてスタートしたというが、当初は参加者一人だけの時もあったと述懐する。現在は会場も富士山が眺望できる広い公園に移動し、参加者は50〜60人に増えた。飼い犬たちも急増し、餌を持参しないとなかなか仲間に入れない 。(富)