ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 321字|2006.8.14|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ラナオ湖汚染で大デモ
フィリピン第二の湖、ラナオ湖を救え︱南ラナオ州都マラウィ市で九日、約四千人のマラナオ人が国家電力公社(NPC)の発電所建設に反対するデモを繰り広げた。NGO「ラナオは発電所反対を主張する(RCAPP)」主催のデモは四百十二台の車両で市内をめぐり、バングロ広場の集会で盛り上げた。
マラナオ人たちの非難の的はアグス水力発電所。デモ隊は「マラナオ人百二十万人の飲み水を汚染している」と非難、問題を十一月にサウジアラビアで開かれるイスラム教徒世界連盟の会議で訴えると息巻いた。しかし、州保健当局は、環境汚染の事実なしとの立場。NPC担当者は、ラナオ湖の環境悪化は発電所だけではなく森林伐採なども関係していると釈明している。(10日・ブレティン)