ハロハロ
[ 419字|2002.9.2|社会 (society)|ハロハロ ]
この地に滞在している間に旧アセアン五カ国ぐらい行っておきたいと思い、八月中旬、安いパックツアーを見つけてシンガポールへ行ってきた。空港からホテルまでのバスの中で同じグループにフィリピン人中年夫婦二組がいた。ガイドはフィリピーノがいることを知って「この国はディシプリンの厳しい国です。しかし、アブサヤフはいません、安全です」などと笑いを誘う。
▽
次の朝、半日市内観光に出かけた。バスは各国ツアー客であふれ、ドイツ、フランス語なども聞こえる。ハーバーサイドで二十分の見物となったが、前日とは別のガイドが「いつも時間に遅れる人たちがいますが、この国では時間厳守を」と呼びかけた。にもかかわらず、出発を十五分遅らせる結果を招いたのは、同行したフィリピーノ夫婦のうちの一組だった。さすがにバツが悪そうで、次の下車地では一番早く、バスに戻って来た。やはり、気にしているのかとおかしかった。後で名刺を交換したら、ルセノ市の不動産業者だった。(紀)