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5月6日のまにら新聞から

今こそ国民団結の時

[ 708字|2002.5.6|社会 (society)|新聞論調 ]

前大統領派暴動1周年

 メーデーの一日、マラカニアン宮殿近くで抗議集会参加者と警官隊が向かい合い、双方の間には張りつめた緊張感が漂った。当初、会場への入場を拒否された参加団体も複数あった。夕方には政府側のスパイとみられた男性が参加者から暴行を受けた。しかし、全体的にみれば、抗議行動は平和に行われ、各団体は秩序正しく不満を訴えた。

 昨年は前大統領支持派による同宮殿前暴動で血が流された。国民は貧困層の深い怒りを感じ取り、「暴力は決して正当化されない」との痛みの伴う教訓を得たはずだ。また、昨年の事件で、「暴力の応酬は結局、双方の負けを意味する」ということを学んだ。同宮殿を襲った支持派側は四人が死亡、複数の警官が袋だたきにあった。

 今回、参加者の数は前回に比べ減少した。しかし、だからといって政府は独り善がりになってはいけない。支持派は依然、前大統領を崇拝、現政権への不満を訴え続けている。何百万人もが最低限の生活を営むに足りない低賃金のため貧困に苦しみ、左派系労組連合は国民の生活向上を望んでいる。この訴えには根拠があり、無視されるべきではない。

 平和に抗議集会を行った各団体の指導者らはたたえられるべきだ。彼らは平穏に集会を行うと約束、実行した。前大統領も暴力に訴えることなく抗議活動をするよう支持派に求める声明を発表した。このような形で行われる政府に対する抗議や非難は健全な民主主義の育成に役立つだろう。

 政府はこれらの正当な抗議に耳を傾け、課題解決のため迅速に行動を起こすべきだ。前大統領支持派による暴動により国民の間に深い亀裂が刻まれてから一年が過ぎた。今こそ、国民が団結して国の発展に取り組む時が来た。(2日・スター)

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