ビサヤ・ミンダナオ通信
セブのマンゴー、米へ
先週、セブ州で開かれた広告業界総会でアロヨ大統領が「セブ特産のマンゴーを米市場で売り出すことが可能になった」と発言、セブで大歓迎されている。先の訪米の際、比米間で特恵関税取り決めに合意したことでマンゴーやパイナップルなど約十億ドルの農水産物の対米輸出が可能になったという。
米国で現在、マンゴー輸入が認められているのはギマラス島産のみ。ただし、同島産と同じように米国の求める放射線処理が必要となる。
「セブ産マンゴーをどう殺菌するかで大市場への参入が可能になる。米国には約三百万人の比系米人がおり、さらにフィリピン産マンゴーを好むたくさんの米国人がいる」と大統領は同会議で、大きな期待を表明した。(11月29日・ブリティン)
3万ペソのボーナス支給
セブ市にある八十のバランガイ(最小行政区)の中で最も財政が豊かなグアダルーペ・バランガイは役員らに三万ペソのボーナスを支給する。同バランガイの歳入は千二百万ペソに上るという。
ファエルナール議長は当初、ボーナスとして四百万ペソを拠出し役員らには十万ずつ支給する意思を表明していた。
しかし、同市にあるバランガイ議員連合会がボーナスの上限額を三万ペソに取り決めたため、同議長は三万ペソに決定した。
これに対し、内務自治省中部ビサヤ局のアベヘロ局長はボーナスが高額であることは法律違反ではないが、バランガイの公金を倹約するよう釘をさした。(28日・フリーマン)
来月20日にシヌログ祭り
セブ市で来年一月二十日に開催されるシヌログ祭りの実行委員会は、恒例のストリートダンス大会の審査方法について検討中だ。
例年、大会審査はセブ市スポーツコンプレックスで行われていたが、今回はストリートダンスのパレード中に沿道で審査しようとの提案が出されている。
趣向を凝らしたダンスのパレードはPデルロサリオ通りからニューイムス通り、オスメーニャ通りなどを通過する。沿道に来賓や見物客らのための観覧席を設ける計画もある。
シヌログ祭りは幼いイエスの聖像「サントニーニョ」を祝福する祭りで全国から多くのカトリック信者や見物客が集まる。(27日・セブデーリーニュース)
サマール島で灌漑事業
ミンダナオ地方サマール島アイランド・ガーデン市はこのほど六百九十万ペソに上る灌漑(かんがい)、教育事業計画に着手した。
アンタラン市長によるとうち九十四万ペソが同市カプチアン地域カナアン・バランガイ(最小行政単位)の灌漑計画に充てられ、マンゴー、バナナ、野菜など売れ筋の農産物の耕地約三十ヘクタールに灌漑用水を供給する。資金はダバオ開発計画によるもの。
現在は人力によって農業用水を供給しており、この計画により生産が飛躍的に伸びるものと地元の期待が高まっている。
アンタラン市長は地域発展のため、計画達成に全力を尽くすよう同地域の関係者を督励している。(27日・ブリティン)