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10月1日のまにら新聞から

新車の扱いに学べ

[ 678字|2001.10.1|社会 (society)|新聞論調 ]

妻を幸福にする方法

 私は現在、七十三歳。結婚して約五十年になる。けれども、いまだにどのようにしたら妻を幸福に出来るかということに関心を抱いている。お金やモノをあげるという意味ではない。妻に本当の永続的な幸福を与えることを考えているのだ。

 若い時分、「妻を幸福にする最善の方法は新車を扱うように妻を扱うことだ」と書いた本を手にしたことがある。その後、結婚した私はローンで車を購入。これにより初めて、私はその意味が分かった。

 洗車やワックスがけをした直後でも、車の光沢が気になり頻繁にチェック。最高級のシートカバーや掃除機を購入した。いつもハンドルや変速装置をいじり、ボンネットを開けてエンジンの状態を点検する。時が経つにつれて、私は車と過ごす時間が長くなっていった。

 新車を購入した人は自分の車が安全で傷つかず、盗まれないことを望む。あまりに車のことに打ち込むあまり、人生の目標が車を幸せにし満足させることであるかのように思えてくる。だが、自分が新車をどのように扱っているかを知り、その方法を自分の妻に適用できれば天才である。つまり、自分が妻をどう考え、妻に何をし、何をしていないのかを悟ることである。

 車のマニュアルを読んでいたとき、わたしは「なぜ妻の扱い方を書いた本がないのか」と首を傾げたものだ。だが、マニュアルには妻に適応できる助言がたくさんあった。

 男性諸君、新車を購入しなさい。必要であれば私のように借金をしてでも・・。私の勧告に従えば、自宅でより素晴らしい女性があなたを待つことになるだろう。そして、あなたはより良い夫になれるというおまけが付いてくる。

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