「日刊まにら新聞」ウェブ

食品、飲料業界の国内最大手、サンミゲル社の年次総会が３日開かれ、エドワルド・コファンコ氏が会長に再任した。政府が求めていた役員会メンバー５人の入れ替えは結局認められず、コファンコ氏の息のかかった役員会が同氏の続投を承認した形となった。国内外の投資家は同氏の再任を歓迎、４日のサンミゲル株は大幅に上昇した。しかし、ココナツ産業投資基金（ＣＩＩＦ）などマルコス元大統領や取り巻き政商などの不正蓄財分が同社株式に投資されたとして、ココナツ農家や政府による人事権掌握要求は15年にわたって続いており、同社の幹部人事はまだまだ火種がくすぶり続けている。