「日刊まにら新聞」ウェブ

在比日本大使館によると、関西電力と九州電力が比国内の発電事業へのさらなる進出に強い関心を示している。電力業界の規制緩和を盛り込んだ電力改正法案が近く議会で通過することを見込んでの動き。これまでに、関西電力がベンゲット州のサンロケ水力発電事業（事業総額12億ドル）に、また九州電力もバタンガス州に建設中のイリジャン発電所建設事業（事業総額７億1,000万ドル）に資本参加している。しかし、２社は今後、サンロケダム近くで計画中のアンブクラオ水力発電事業などの巨大水力発電プロジェクトや、ルソン島南部ビコール地方のタナウアンにある地熱発電事業などに進出したい考え。しかし、電力法案の柱である電力公社の民営化については買収などの意思はまだ明らかにされていない。