登録投資通年目標達成へ 1~11月期1860億ペソ承認
PEZA登録投資額が11月13日までに1860億ペソに達し、23年実績を超える。24年通年目標の達成も射程に
フィリピン経済区庁(PEZA)は20日、今月13日に開催した理事会で新たに総額623億4100万ペソに上る投資案件24件を承認したことを明かにした。これで今年1月1日~11月13日までに承認されたPEZA登録投資総額が222案件1860億9800万ペソとなり、23年通年の登録投資額1757億1000万ペソをすでに超えた。
11月13日までの登録投資額は前年同期比で32%増まで拡大したことになる。PEZAの24年通年目標である登録投資2000億ペソの達成もほぼ射程距離に入った。
PEZAによると、13日に承認された投資案件24件(新規と拡張事業を含む)の内訳は、12案件が輸出向け製造業で、6案件が情報技術(IT)サービス業、2案件が国内市場向けの事業で、残りはロジスティックス事業1案件とエコゾーン開発事業1案件などとなっている。それぞれの事業地はカラバルソン地域や首都圏、中部ルソン地域やビコール地域などルソン地方を中心に拡がっている。
11月に入って承認された24事業は操業を本格的に開始した場合、3億ドル分の輸出額と2万人以上の雇用創出が計画されている。
今月11日には企業復興税優遇措置法改正法(CREATE MORE)が成立しており、比経済区庁など投資誘致機関による外国企業などのエコゾーンへの投資誘致がこれまで以上に進むとみられている。(澤田公伸)