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11月15日のまにら新聞から

教育、経済分野などで協力 浜松、ダバオ両市が協定締結

[ 1696字|2024.11.15|経済 (economy) ]

浜松市とダバオ市が教育・学術・経済・投資の分野で協力するため都市間連携協定を締結

左から、ダバオ市アデミニストレーターのラヨグ氏、キタイン・ジュニア副市長、ドゥテルテ市長、中野市長、北嶋産業部長、松井企画調整部国際課長=太田勝久撮影

 ミンダナオ地方ダバオ市で10月29日、同市と浜松市との都市間連携締結式が開かれ、約110人が出席した。ダバオ市側はセバスチャン・ドゥテルテ市長、ジェイメルチョー・キタイン・ジュニア副市長、同市アドミニストレーターのフランシス・マーク・ラヨグ氏、アルライヤン・アレハンドレ市議会議員、ミエルナ・ダロドオロティス市議会議員、ボンズアンドレ・ミリター市会議員らに加え、外務、内務自治、教育各省、同市のIT、観光、法務各部門の関係者、投資促進センターなどの市役所幹部、フィリピンカレッジオブテクノロジー副学長、ダバオシティナショナルハイスクール校長、地元小学校3校の校長ら関係者が出席した。

 浜松市からは、中野祐介市長、北嶋秀明産業部長、松井由和企画調整部国際課長、同課のジョエル・ティホン氏、高林修市議会議員、ヤマハ株式会社楽器・音響営業本部AP営業統括部長の酒井憲寧氏、ヤマハミュージック・フィリピンの尾上浩一郎社長、同販売部パウロ・ベルサレス氏、ヤマハ株式会社音楽普及グループのグループマネジャー大竹悠司氏、スズキ・フィリピン平尾浩一郎社長、同社中川康樹4輪部門部長補佐、ヤマハモ ーターフィリピン飯田勝哉社長、同社販売マーケティング部飯田真輔部長、JOGリクルートメント川嶋啓之代表、平野ビニール工業平野利直社長、株式会社坂下製作所坂下益一社長、内藤工業内藤照幸社長、株式会社イーアシスト松本洋平社長、社会福祉法人みずうみ特別養護老人ホーム松風仲屋の秀樹施設長、ブルーレイクプロジェクト夏目記正代表、葵の会遠州坂口武利事務局長、グローバルプランニング真木仁会長、レンダー商会石津利昭社長、一般社団法人グローバル人財サポート浜松の堀永乃代表理事、静岡県介護福祉会の安形典子理事、アズ留学センター松下恵美子代表らが参加した。

 また、在ダバオ日本総領事館からは石川総領事、井上領事、織田副領事、ミンダナオ日本人商工会議所からは中尾会頭が出席。そのほかダバオ市職員、メディア関係者らが参加した。

 セバスチャン市長は「グローバリゼーションが進展する環境において、相互に恩恵をもたらす浜松市との提携を光栄に思う。同市は(北九州市、泉南市に続いて)3番目の姉妹都市になる。特に教育、学術、産業投資、製造の分野において政府、民間の協力を促進することを目的とし絆を育んでいく。ダバオ市のサポートについては保証するので安心して頂きたい」と挨拶した。

 中野市長は、「両市の交流は2018年から鍵盤ハーモニカ寄贈、日本語教育の支援など市民・草の根で展開されてきた。近年は浜松に所縁の多くの企業や学校が交流強化に向けて動いている」と経緯を説明。続けて「浜松市は、海、山、平野、都市があり多様性の点でダバオ市に似ている。外国人も約3万人住んでおり、国外からの住人を受け入れる風土もある」と共通点をアピール。さらに浜松には自動車、オートバイ、楽器など世界で成功している企業が集積していることも強調し、「お互いが身近に感じて知恵や経験を共有しながら連携していくことは意義がある。教育、学術、経済、投資の分野でより一層の連携を深め両市民、民間企業の活動が活発化し、ともに成長しより良い未来を築いていける」と挨拶した。

 ▽音楽教育における協力

 ヤマハミュージックフィリピンは、ダバオ市の三つの公立小学校で音楽教育の質を向上させるスクールプロジェクトのトライアルを開始する。教育省ダバオ市事務所レナト・ソリタリオ氏と、ヤマハミュージックフィリピン尾上氏が覚書に署名した。同社は各小学校にキーボード1台、リコーダー40個、教科書40冊を提供し日本人のトレーナーも派遣する。事業コストは40万ペソでヤマハミュージックフィリピン社が提供する。1年のトライアルの後、他校への展開を検討する。

 両市のビデオ紹介も行われ、比人にも有名なインフルエンサーのフミヤさんが浜松市を紹介。会場では地元ダバオのフルーツや軽食が振る舞われ、歓談したり写真撮影をするなど和やかな雰囲気のうちに閉会した。(ダバオ=太田勝久)

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