23年観光客目標480万人 観光収入58億ドル目指す
観光相、2023年の外国人観光客数を480万人、観光収入を58億ドルへと倍増させる目標発表
フラスコ観光相はこのほど、2023年の外国人観光客数を480万人、観光収入を58億ドルへと22年比で倍増させる目標を発表した。20日の英字紙トリビューン電子版などが伝えた。
フラスコ大臣は「現政権による観光復興に向けたより積極的な政策の結果、今年の予測を上回ることができた」と強調した。また、入国規制の緩和などにより25年より前にコロナ禍前の水準に戻すことも可能とした。観光省は当初、外国人観光客数がコロナ禍以前の800万人水準に回復するのは25年以降と予測していた。
観光省によると、今年の外国人観光客数は19日時点で246万人。目標だった170万人を大きく上回っている。観光収入は11月20日時点で1490億ペソ。
国別では、米国からの観光客数が最も多く46万1967人、次いで韓国(38万7780人)、オーストラリア(12万2971人)、カナダ(11万2015人)、英国(9万3440人)、日本(9万1557人)、シンガポール(5万964人)、インド(4万9330人)、マレーシア(4万4357人)、ベトナム(3万7028人)となった。
フラスコ大臣は今後数カ月間の取り組みについて、新型コロナの状況をみながら入国規制をさらに緩和するため関係各所と連携することと、ミンダナオ地方への観光客誘致、特にイスラム教徒の観光客を意識した観光産業の推進を挙げた。(沼田康平)