対外債務が1064億ドルに拡大 21年末時点で前年比8.1%増
[ 386字|2022.3.22|経済 (economy)|econoTREND ]
中央銀行のジョクノ総裁によると、2021年末時点におけるフィリピンの公共部門と民間部門を合わせた対外債務総額は1064億3000万ドルで、前年比8.1%増加し、過去最高となった。
中央銀行のジョクノ総裁によると、2021年末時点におけるフィリピンの公共部門と民間部門を合わせた対外債務総額は1064億3000万ドルで、前年比8.1%増加し、過去最高となった。対外債務は17年731億ドル、18年789億ドル、19年836億ドル、20年985億ドルと年々拡大しており、コロナ禍が続いた21年もさらに増えた。しかし、国内総生産(GDP)に占める対外債務の割合は20年の27.2%から21年には27%へと若干縮小しており、ジョクノ総裁も「東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の中では最低水準」だと説明している。政府や政府系企業などによる対外債務は639億ドルで、21年9月時点から2%減少した。一方、民間企業によるものは425億ドルで同4.4%増加した。多国籍金融機関や二国間での融資が37.2%と最大で、次いで国債や社債が34.7%。(21日・スター)