ASIA WATCH
[ 438字|2017.9.7|経済 (economy)|ASIA WATCH ]
タイの日本食、バンコク首都圏では初の減少
日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)タイ国支部と日本貿易振興機構(ジェトロ)バンコク事務所が5日発表した調査結果によると、2017年度のタイ国内の日本食店は2774店で、前年度の2713店から2.2%増にとどまった。うち新規開店は504店で、退閉店は443店だった。一方、バンコク首都圏では09年度の調査以来、初めて減少した。
タイの日本食店は14年度が16.5%、15年度が15.2%の各増と好調の伸びを見せていたが、16年度は3.6%増に低下しており、2年連続で鈍化した。
地方部は前年度比7.8%増の1035店となり、初めて1000店を突破。しかし、バンコク首都圏は1739店で、同0.8%減と減少した。同首都圏は競争が激しく、「日本食」「焼鳥」「焼肉」などで退閉店が増えた。
ジェトロ・バンコク事務所の三又裕生所長は会見で、「タイでは日本食店が普及しているが、競争も激しく、差別化しにくい業態の閉店が増えた」との見方を示した。(バンコク時事)