ASIA WATCH
[ 386字|2017.6.15|経済 (economy)|ASIA WATCH ]
シンガポール、一帯一路構想で中国と連携
シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相と中国の王毅外相は、両国が中国のシルクロード経済圏構想「一帯一路」の実現に向け、今後より緊密に連携することで合意したと発表した。専門家らは、同構想による東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の発展がシンガポール企業に大きなビジネスチャンスをもたらすとの見方を示している。シンガポール経済紙ビジネス・タイムズが伝えた。
南洋理工大(NTU)教授で、過去に通産省のチーフエコノミストを務めたタン・コンヤム氏は、シンガポールと中国の競争はハイエンドな分野が中心のため、インフラ整備など一帯一路構想関連のプロジェクトの投資はシンガポールに回ってこないだろうと予想。一方でタン氏は、同構想は東南アジア諸国連合(ASEAN)のインフラ向上につながっており、ASEAN地域でビジネスをするシンガポール企業には利益となると強調した。 (時事)