パナタグ礁で放水砲発射 中国船「音響兵器」使用も
[ 1028字|社会 (society) ] 無料比EEZにあるスカボロー礁付近で中国海警局の大型巡視船が、比の取締船に放水砲を発射。「音響兵器」も使用か
比の排他的経済水域内(EEZ)にあるパナタグ礁(英名スカボロー礁)付近で9日午前、中国海警局船が、比漁船への補給任務に当たっていた比漁業水産資源局(BFAR)の船舶に放水砲を発射した。また、中国民兵船が比船に対し「音響兵器」とみられる装置を使用した。現政権発足以降、南シナ海南沙諸島アユギン礁(英名セカンドトーマス礁)への補給任務に当たる比船への中国による放水砲発射事件は2件発生していたが、パナタグ礁での比公船に対する放水砲発射事件は初めて。2012年に実効支配を奪われたパナタグ礁を含め、中国の海洋進出に対する「押し返し」を試みる現政権に対し、中国がまた一歩実力行使を強めた格好だ。