PNR紀行
[ 1520字|社会 (society)|PNR紀行 ]マニラ─レガスピ 474 敵は天災、バス、住民
首都圏からルソン島南東部へ延びるフィリピン国鉄(PNR)南方線に乗った。営業距離は、マニラ市タユマン—アルバイ州レガスピ駅間の四百七十四キロ。ディーゼル機関車の故障などで、所要時間は予定の十三時間を五時間近くオーバー。夕方首都圏を出発し、終着駅レガスピにたどり着いたのは翌日の昼前だった。平均時速約二六キロのフィリピン版「列車の旅」とモータリゼーションという時代の波に洗われるPNRの現状をリポートする。(酒井善彦)