比海域法に大統領が署名 米国は支持、中国反発
[ 1238字|政治 (politics) ] 無料マルコス大統領が比海域法に署名、成立。米国は支持、中国は反発しスカボロー礁に領海基線を設定したと発表
マルコス大統領はこのほど、比の主権・主権的権利・管轄権が及ぶ海域を規定する比海域法と、群島航路を指定する比群島航路帯法の2法に署名した。これにより、フィリピンの完全な主権の及ぶ内水、群島水域および領海、通関や出入国管理に関する行政権が及ぶ接続水域、海洋資源や人工物設置に関する主権的権利・管轄権がある排他的経済水域(EEZ)、海底資源に関する権利が及ぶ大陸棚の境界が国内法により規定させた。領海の起点となる基線は2009年の比基線法で定められていたが、新法により、比の権益が及ぶ全ての海域を確定し、海洋権益の主張を国際法に則って強化する。これに対し、米国は支持、中国は抗議と正反対の反応を見せた。