検証2 抗弁は不可能だったのか マルコス家相続税未納問題
[ 2306字|社会 (society) ] 無料検証2・相続税未納問題に関するマルコス大統領発言の真偽を裁判記録から検証
マルコス家の約2030億ペソに上るとされる相続税未納問題は、今年5月の大統領選でマルコス陣営最大の弱点ともいえる論点だった。同陣営弁護士は「係争中だ」とだけ主張。同問題が議論された候補者討論会にボンボン・マルコス現大統領は全て欠席。亀のような守りを最後まで貫き当選を果たした。就任後、大統領はようやく口を開き、「裁判が行われたのは亡命中であり抗弁する機会がなかった」と主張した。