山下「割れ鐘のような声」で迫る 英軍降伏会見の史料再発掘
[ 1277字|社会 (society) ] 有料山下奉文大将がシンガポールで英軍に降伏を迫った際の詳細な記録が再発掘された
太平洋戦争末期にフィリピン守備軍最高司令官だった山下奉文大将が、1942年2月15日にシンガポールで英軍のパーシバル中将に降伏を迫った有名な会見について、プロレタリア作家の里村欣三が陸軍報道班員として書き残した詳細な記録があったことが分かった。山下は降伏を威圧的に迫ったように報じられたことを後年気にし、「敗軍の将に大声など上げない」などと弁解していたが、里村の記録は「割れ鐘のような声」で山下が一刻も早い降伏を迫った様子が生々しく描かれている。