戦いの記憶今も生々しく マニラにも多数の避難民
[ 1109字|社会 (society) ] 有料マラウィ占拠勃発事件から1年、首都圏で暮らす避難民の戦いの記憶は今も生々しい
「ちょうど今ごろだ。アスル(午後の礼拝)の時間。銃の連射音が響いた」。過激派組織「イスラム国(IS)」に影響を受けた武装集団が突如、ミンダナオ地方マラウィ市でフィリピン国軍と戦闘を開始してから23日で1年を迎える。比のみならず「アジアへのIS進出」として世界を震撼させた5カ月に及ぶ占拠事件で、人口約20万人が暮らしていた同市は中心部が廃墟となったままだ。戦火で故郷を追われ、首都圏で避難生活を続ける住民の戦いの記憶は今も生々しく、街の再建を願う声は切実だ。