マルコス裁判
[ 1725字|政治 (politics) ] 有料最高裁、マルコス家の預託金6億6,000万ドルは「不正蓄財」、政府所有権を認定
マルコス家がスイス国内の銀行に預託していた資産約六億五千八百万ドルの所有権をめぐるマルコス不正蓄財裁判の上告審で、最高裁大法廷は十五日、「マルコス家は資産を正当に得たという主張を立証できなかった。資産は不正蓄財でフィリピン政府の差し押さえ対象となる」として、預託金を不正蓄財と認定、比政府に差し押さえを命じる判決を下した。アロヨ大統領は同裁判を「任期中に解決したい三大課題」の一つに挙げており、報道官を通じて「十数年間にわたり正義を追求してきた国民にとって画期的な出来事」とのコメントを発表した。不正蓄財をめぐる一連の刑事裁判にも大きな影響を与えそうだ。敗訴したマルコス家側は判決再考を申し立てる見通し。